実録!オニ姑の嫁イビリ~第5話 初孫を一番に見ないと気が済まない姑~
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神尾奈那です。
結婚時代に延々と続いた姑(メタ母)の嫁いびりをシリーズ化し、お伝えしています。
今日は出産&ご対面編!
それでも幸せだった妊婦ライフ
そんな波風もたった妊婦生活でしたし、
つわりもひどく、
切迫流産も経験し、
胸を張って順調!
とはとてもじゃないけど言えませんでした。
それでも毎日が不安以上に幸せでした(*^_^*)
おなかに我が子がいるという幸せ・・・
不妊治療を続けて良かったと思いましたね。
なかでも一番うれしかったのは胎動を感じた時。
ドラマでの「動いた!」って場面が印象的で、勝手にあんな感じかと想像していましたが、現実はまったく違いました。
初めて胎動を感じたのは車の中。
信号待ちしていた時でした。
妊婦健診で
『そろそろ胎動もわかるころですよ!』
と言われ楽しみに思っていたのですが、
とうとうその瞬間は訪れました。
でも、正直
「動いた!」ではなく、
「おなかの中でいも虫がはっているような・・・」
的ななんだかモゾモゾする感じ。
ん?これであってる?
胎動だよね?
半信半疑でした(苦笑)
それでも、これが本物なら嬉しい!と感動しましたね。
そこの信号、めちゃくちゃ地味な場所ですが、すっかり私の思い出の場所です(^-^;
そしておなかの大きさに比例して、
胎動も大きくはっきりと、
いずれ目で見てもわかるほどにまでなっていく・・・
思い出しても顔がにやけてしまうほど幸せな経験でした。
出産
メタ母の件でいろいろありましたが、
その後メタボンとは良好な関係を築いていました。
4年続いた不妊治療でしたが、辛くて何度も挫折しそうになっのは事実です。
それでも、この人の子どもを産みたいと思ったのは事実だし、
保育の仕事をしていた私は、
この人にも子どもの可愛さを知ってほしいとも思い治療を続けていました。
そして妊娠後は、出産も彼と乗り越えたいと考えていました。
だからこそ迷わず選んだのは『立ち合い出産』でした。
出産当日は、陣痛がきて母に病院へ連れて行ってもらいました。
初めての出産のわりには安産だったようです。
メタも感動したようで、「立ち合えてよかった!」と言ってくれました。
その後私は実家で1か月ほど過ごしたのですが、母子ともに健康だし、新米パパのメタも仕事帰りに寄ってくれるので快適でした。
そんな日々を過ごし、メタは「そろそろ帰らない?」と誘ってきたのです。
もちろん寂しいのではない…
そう!メタ母が夢に会うために我が家に来たい!
実家に顔を出すのは嫌だ・・・ということらしい。
ですよね…私は帰る決意をしたのでした。
メタ母登場
私が帰宅したその日の午後にメタ母はやってきました(;'∀')
さすがに早すぎない?
言いたくても言えないです(泣)
孫パワーはすごいですね!
メタ母はそれはそれはご機嫌でした。
その気持ちはどちらの親も同じはず!
だからたくさん抱っこしてもらって、
写真もいっぱい撮って幸せを感じてもらいました。
私もなんだか嬉しくてホッとしました(*^^)
でも、所詮彼女はメタ母でした。
孫を抱くメタ母の笑顔を見て油断してしまった…
幸せに思えた瞬間はすぐに過ぎ去りました。
孫を抱きテンションが高まったメタ母でしたが、しばらくして落ち着いたようで、さっそく説教が始まりました。
ユメはメタ家の初孫であり、内孫でもある。
それなのに、嫁の親が先にユメを抱くのはおかしい!許せない!と。
ごめんなさいね。
でもお母さん、孫を抱くのにどっちが先とかあととか関係あります?
孫を抱くのがどっちが先でも可愛さは変わらないですよ。
機嫌なおしてたくさん抱っこしてあげてくださいね。
なんて、そんな怒りをも受け入れ、
笑顔で言えたらよかったのですが、
そんなことできるわけもなく、
小さな声ですみませんと謝るのが精いっぱいでした。
腹の中のもやもやをすべて出し切り、
孫を好きなだけ抱っこしたので、
メタ母は満足したようでした。
あとは、息子の世話を甲斐甲斐しくしたかったようで、
街中へ一人繰り出しショッピングを楽しんできたのでした。
期待したわけじゃないけど
デパートへ行ってくる!と
ウキウキ出かけたメタ母だったが、帰宅してびっくり。
買ってきたのは自分の洋服と、
100グラム2000円以上するという牛肉。
普段美味しいものを食べていないメタにすき焼きを食べさせるという(;'∀')
すみませんねぇ・・・
期待したわけではないのですが、
メタ母が言った通り男の子の買い物は面白くないのか、ベビー用品は一つもなかった。
世代の違う感覚のベビー服をプレゼントされて困っていた友人もいたので、何かがほしいとか言うわけではないのですが、
『嬉しくて思わず買っちゃった』
的なプレゼントがあるってよくある話かなと思っていたので、
その気持ちがないことに寂しさを感じました。
その日の夜は、超高い?すき焼き。
それにしてもこの家族、値段の話が大好き。
最後まであんたなんて買えないグラム2000以上の高級牛肉
って言いながら食べていました(;'∀')
こんなに連呼するなら、
何回言うか初めから数えておけば良かったと思ったほど(苦笑)
ちなみにこの高級牛肉…
勝手に食べたら何を言われるかわからないし、
昼間に食べ物で事件が起きていたので…
怖くて口に運べませんでした。
事件とは・・・
昼間メタ母と私でご飯を食べていた時、前日の話に及んだ。
前日の夕飯時メタ母が以前送ってくれた魚の話になったのでした。
何度か送ってくれたこの魚、
メタは好きではなかったのです。
私は美味しいと思っていたのですが、
ある日メタに
「今度かあさんから電話来たら、まずいからもう送らないでって言っておいて。」と。
そんなこと言ったら、あなたの気持ちでも殺されるのは私・・・
だから自分で言ってね。
と返しておいたのを覚えていたのでしょう。
親子なので、もちろん遠慮も何もないようで
「あの魚、まずいからあれはもういらないよ。今度は違うのにしてね。」なんて平然と言っているのです。
メタ母も気を悪くしたようでもなく、
「そうなの。で、ななちゃんはどうだったの?」と聞くので、
「私は美味しくいただきました(*^^*)」と本心を告げた。
「そう。」
ごくごくありふれた家庭の会話に思えて安堵したのでした。
そして、昼間その話に及んだのですが、
どうやら安堵した私が愚かだったようです。
ここでも値段の話になるのですが、
「一切れものすごく高いのよ。
ほかの魚の数倍はするの。
それなのにメタはまずいと言うから内心腹が立った。」と・・・
正直わからないでもないです、その気持ち。
ところが、そのあとに出てきた言葉に絶句しました。
やはり悪いのは私らしいです。
「もっと腹が立つのはあんたよ。
息子のために高い魚を送ってやったのに、
食べさせたくもない嫁のアンタが美味しかったなんて言うのを聞いたら、
もうはらわたが煮えくり返って仕方がなかった。」と・・・
メタじゃないけど、
ほんともう送ってこないで!
と思いましたね。
そんなことがあって、もう食べる気も起きなかった。
食べたら感想聞かれそうだったし、
同じ食卓に座っているのも苦痛でしたね。
そんなわけで、食べ物なんて見えない状態で座っていました。
メタ母の怒りpart2
「孫の顔を見に来た」
そうメタ母は言ったが、本当に見に来ただけだった。
昼間は私に毒を吐き、適当に出かけて自分の時間を満喫。
ユメがご機嫌な時に抱っこし、夜は自分のペースで寝入る。
産後間もない息子夫婦の家に客状態で長居するメタ母に、珍しくメタがチクリとモノ申したのでした。
「ななのママは手伝ってくれたのに・・・」
その言葉に火がついた。
”気が付いた”という意味ではなく、
怒りのスイッチが入ってしまったのです。
明らかに顔が変わる瞬間を見てしまった私は
「まずい!」と思いましたが、時すでに遅し(泣)
その夜メタ母は小さな音にも反応し、
何度も起き上がりこっちをにらむように見た。
孫がかわいいとかではなく、
私の母と比べられた、負けたくない・・・
そんな怒りが収まらないようでした。
おばけ以上に怖い夜でした。
なんやかんやとありましたが、
数日後メタ母は帰っていきました。
そしてこれで一件落着なはずはなく、
この怒りはその後の電話攻撃へとつながるのでした。