なな色のにじの橋

結婚・妊活・子育て・離婚。いろんな経験でゲットした生きるヒントを私らしくお伝えするブログ(*‘∀‘) ねっ!幸せのにじの橋を架けようよ!

どうしたら、不妊治療の辛さを理解してもらえるんだろう?と考えてみたものの・・・

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神尾奈那です。

 

不妊治療助成金のニュースを見てからというもの、心のどこかがもやもやしている私です。

 

このことに限らず、100%自分と同じ意見を求めている訳じゃないし、賛否わかれて当たり前だと思っています。

 

でも、先日の不妊治療助成金についての記事の中で、反対意見の一例として書かれていた文言に気持ちがズンと落ちてしまいました。

そんなことをしても、少子化に効果は見られないと思うから』って・・・

テーマが少子化に当てられているのなら、そうなのかもしれないし、過剰に反応する私がナーバスになっているだけかもしれないですが。

 

でも、その文面を見た瞬間、私の中の平常心が奪い去られてしまったのは事実でした。

 

【そんなこと】って・・・

この人はきっと簡単に子供を産んだんだろうな、そもそも子どもなんて嫌いなのかな、子どもを愛おしいと思う気持ちとかは二の次で、国のために子供を産めって思っているのかな・・・

 

いろいろ考えてはみたもののすっきりはしない。

それどころか、悲しい気持ちだけが残ってしまいました。

 

私が治療をしていた20年前に比べると、不妊治療を口にしやすくなったし、それで苦しんでいる夫婦がいるってことは世の中に広まって浸透もしてきたと思っています。

 

でも、だからと言って治療している方々が心穏やかでいられるかというとまだまだだと思うし、この治療の辛さは経験した人じゃなきゃ、到底わかるものじゃないはず。

辛いよね、私だって生きた心地しなかったもん(泣)

 

不妊治療をしたからこその大キライな言葉2つ

普段はね、あんまり否定的な方を選ばないんです、私。

大キライを伝えるより、好きを選んで心に温かいものを届けたいタイプ。

 

でもね、不妊治療に対しては、けっこう月日はたったけど過敏に反応してしまうんですよね(^▽^;)

 

私が大キライな言葉・・・とりあえず2つ

  1. 芸能ニュースでの『ちなみに○○さんは妊娠しておらず今後も仕事を・・・』という結婚報道でのくだり。
  2. 子作り

治療経験のない方は、きっと何の変哲もない言葉なんじゃないのかな。

 

理屈っぽい言い方覚悟で言わせてもらうと、

『○○さんは妊娠しておらず・・・』の言い方を耳にするたび、

『本来なら妊娠すべきところをしていない→でも結婚する』って聞こえない?と思ってしまう私。

 

妊娠を機に結婚する人はいるし、妊娠したら結婚しようと約束しているカップルもいるだろうけど、妊娠しなきゃ結婚する権利を得られないわけではないよね( ;∀;)

もともと子供を持たないことを選択する夫婦もいるんだし。

 

一昔前だったら、デキ婚だったりすると、親(特に男性側)が『順番まちがえて恥ずかしい』なんて言っているのが聞こえてきたけど・・・

 

ちなみに、私が加盟している結婚相談所連盟では、今も交際期間の婚前交渉はNGで、万が一発覚した時は、婚約が成立したことになるんですよ(^▽^;)

 

もう一つの『子作り』これも嫌ですね(泣)

元夫メタも上司や同僚によく言われていました。

『まだ子ども作らないの?』

『子作りしないの?』って。

 

まるで『夕飯まだなの?こんな時間だよ』って会話みたいに心配しているのか非難しているのかわからないくらいサラッと平気で言ってくれるんですよね。

 

そもそも、他人のプライベートを自分の物差しだけで測らないでほしい。

モヤモヤしたものが大きくなって、思わず『悪い?』と叫びたくなりましたね。

 

少し冷静になって考えてみました

 

 思い出しただけでも、イヤな気持ちがよみがえってくるけど、ただ、簡単に自然妊娠できる人にしたら、子どもは作るって感覚なのかもしれないなとは思います。

だって、今書いた『自然妊娠』ってワード使うのって治療している人だけなんじゃないかな?って思うくらい、スタートから言葉の使い方に違いを感じるし。

 

だから、子作りなんて言葉抵抗ないんだろうなって思う。

 

『子どもは作るものではなく、授かるもの』

授かると言っても、コウノトリが運んでくるような穏やかな気持ちで待ち望んでいるような状態ではないです。

 

もっと深く考えると、授かるというより、与えてもらうという気持ちが強い時もあるし、そのために自分の現状に気づいて、病院を選んで(これ大事です!)、たくさんの技術を駆使して妊娠できるように挑むものという気持ちが強いかな。

そして、願いが叶えば親になれる・・・そんな感じ。

だから、それを信じて治療をがんばる。

 

でもね、その治療って痛みを伴う検査もするんだよ、

沢山薬を飲んで、注射をして、手術する場合もあるんだよ。

私がした治療の中で『卵巣がんになるリスクが高まる』と説明を受けたこともありました。

そんな現状知ってる?

メンタルボロボロになるんだよ、生理がくるたびにどれだけ落ち込むか、涙が出てくるか知ってる?

私もそうだったけど、カウンセリングしながら治療する人もいるんだよ。

そして、その治療に現状保険は適用されず、ものすごい金額がかかるんです。

だから、妊娠を『やればできる』的な発想でいられる人・・・『そんなこと』とは捉えないでください。

あなたは”ただ”でできたかもしれないけど、同じ立場になるためにいくらかかるか知っていますか?

私は200万円近くかかりました。

 

身体的にも精神的にも家計的にも痛みを伴う治療だと少しは知ってほしい。

だから『そんなこと』と思ったとしても、せめて言葉に出さないでほしいな。

今がんばっている人たちに失礼だよ!

 

私は治療経験者として共感することしかできないけれど、不妊治療への理解が広まり、深まり、そして人に温かい環境につながることを切に願っています。

 

治療している皆さん、陰ながら応援させてください(*‘∀‘)